子ども達の表情が、どんどん、どんどん、キラキラと輝いていく。
「アンコール!アンコール!」
手拍子をしてそう声を揃えて、私の歌を待ちわびてくれている子ども達。
私は喜んでその声援に応えた。
私の即席コンサートを聞きつけて、町の住人達が集まってきた。
笑顔は、連鎖する。
私の歌を通して、感動を、嬉しさを、感じた気持ちを共有する。
あっという間に、ほら。
輝きが、こんなに広がった。
「――あれはまさか、いやしの歌……?」
偶然聴こえてきた私の歌声を追いかけてここへやって来た、一人のおばあさん。
私の歌う姿と、それに聴き惚れている町の住人達の様子に、おばあさんは驚きを隠せずに目を丸くする。
そんなおばあさんがゆっくりと私に近づいてきていることに気づきもしない私は、何回目かのアンコールの歌を歌っていた。



