ラジの大きな手のひらに包まれる感触も、そこから伝染る熱も、たまらなく愛おしい。
私のことを守ってくれる人の優しさは、いつも私の心に響くんだ。
すぐ近くに、頼れる仲間がいる。
不安になったら、寄り添ってくれる。
どんなことからでも、助けようとしてくれる。
そんな皆が、大好き。
夕焼けに照らされながら、フロンティア・シティに到着した。
この街に着いて一番最初に私達を出迎えてくれたのは、大きな噴水だった。
でも……。
「なんだこの、しょぼい噴水は」
シエルの呟きに、思わず頷きそうになる。
大きな噴水から溢れる水は、豪華なものではなく、ちょろちょろとこぼれ落ちる貧相なもの。
そのせいか、噴水がとてもみすぼらしく、情けなく見える。
どうして、たくさんの水がふき出ていないんだろう。
水が枯れかけているのかな?



