「これからは、俺も旅に同行するぞ」
シエルが横目に私を見ながら、「言っとくが」と続けて言う。
「これは、決定事項だからな」
旅の仲間はずれにされたことが相当ムカついたらしく、シエルは口を尖らせる。
そんなシエルに、私は思わずフッと口元を綻ばせた。
ここでダメだと拒否しても、言うことを聞いてはくれないんだろうな。
この手を離そうとも、しないんだろうな。
「うん」
私が小さく頷くと、シエルは目を細めた。
これからは、シエルも一緒。
弱々しく、だけど確かに、シエルの手を握り返す。
『俺はいつも、お前のそばにいる』
不意に脳裏を過ぎった、旅に出る前にシエルが言ってくれた言葉。
シエルは、覚えてるかな?



