また路地裏に入り、数箇所の曲がり角を適当に曲がる。
階段から離れてしまったが、仕方ない。
知らぬ間にたどり着いた、さっき入ったアクセサリーショップのそばにある脇道。
そこで休憩がてら、足を休める。
これで逃げ切れたとは、考えにくい。
もう少ししたら、警備隊が私に追いつく可能性が高い。
その間に、警備隊を撒けるいいアイデアを考えなくちゃ。
壁に手をつくと、何かに触れた。
この手触りは、紙?
「これって……」
壁の方に視線を動かすと、壁に張り付けてあったのは、私の手配書だった。
反射的に、手配書に触れていた手を退ける。
手配書の一番上には、“極悪人、オーロラ”と目立つようにでかでかと書かれてあった。
エメラルドグリーンの髪だけは綺麗に描かれた、似てるような似てないような似顔絵。
下の方には、“見つけ殺した者には、懸賞金 一億テラス”と記されている。
私の罪のことは、何も書かれていない。



