無意識に、一歩後ずさる。
目の前にいる警備隊を撒かなければ。
でも、どうやって?
「エメラルドグリーンの髪……、お前がオーロラだな?」
警備隊の一人が、私に近づきながらそう聞いてくる。
私は肯定も否定もせず、どうやって撒こうか考えつつ、警備隊がいる方とは逆方向に走り出した。
「おい、待て……!」
警備隊が、私を追いかける。
命をかけた鬼ごっこみたいだ。
路地裏を飛び出して、全速力で逃げる。
「はぁ、はぁ、はぁ」
息が苦しい。
渇ききった喉が、水を欲している。
それでも私は、足を動かし続けた。
メニュー