私達はまた逃げようと、走り出す。
すると、二人の警備隊が再び私に襲いかかってきた。
「僕の出番かなあ」
私から手を放したグリンはそう呟くと、グリンの手の爪と八重歯が大きく鋭く尖っていく。
狼男に変身したグリンが、警備隊二人を相手の行く手を阻み、二人が手にしていた拳銃を取り上げるように、二人の腕を毒を含んだ爪で引っ掻いた。
「くっそ……」
「よくもやってくれたな」
警備隊の人達が、私達を睨む。
初めて、警備隊が私達に殺気を向けた。
先程私の肩を掴んできた警備隊の人が、無線機で他の警備隊の人に連絡を取り、助けを借りようとしていた。
そのことに気づいたラジが、私から手を放し、グリンと共に警備隊と闘い始める。
「オーロラ、逃げろ」
「で、でも……」
ラジの言葉に、私は戸惑う。



