オーロラの歌




ラジは、ナイフが飛んできた方向に人差し指を向けた。


何をするつもりなの?




「“ホーリー・ラジェーション”!!」




ラジがそう唱えると、人差し指の先からビームのような光線が放たれた。


その光線は、ある木の枝をボキッと折った。


折れた木の枝に立っていたらしい誰かが、地面に落っこちてきた。



「いった~」



左頬にイナズマのタトゥーがある、ラジと同様に同い年くらいの少年が、お尻をさすりながらラジを睨む。



「何すんだよ~」


「これは返すぜ」


「……どーも」



険しい顔つきのラジは、とある少年にナイフを返した。


彼も、ラジと同じように私を殺そうとしているの……?