オーロラの歌




……そうか。


アストラル・グラウンドにいる警備隊が、私に気づいたら、私の命を狙って殺しに来る。


なぜなら、私は、極悪人ということになっているから。


でも、アストラル・グラウンドを抜けないと、フロンティア・シティには行けない。


警備隊に気づかれずに、殺されずに、無事にアストラル・グラウンドに入って出なければいけないんだ。



怖くない、と言えば嘘になる。


抱えきれないほどの恐怖が、不安が、ずしりと落ちてくる。


逃げたくて、家に帰りたくて、仕方ない。



「オーロラ、大丈夫か?」


「覚悟ができるまで、行くのやめとく~?」



顔を青くした私に気づいた二人が、優しく声をかけてくれた。


諦めるのは、簡単だ。


それに、無理して運命に抗う必要もない。


だけど。



「大丈夫」



私が、旅をすると決めたんだ。


他でもない、私自身が。