オーロラの歌




私は、自分のカバンからある物を探す。



グリンと空は、似てない。


全く、違う。


だって、そうでしょう?



「ねぇ、グリン」



ある物を持っていない方の手で、私に続いて起き上がったグリンの頬に触れた。


小さな手のひらで、グリンの右頬を温める。



「グリンには、触れられるよ」



ほらね、あったかいでしょ?


空には届かないけど、グリンには届くよ。


遠いところから私達を見下ろしている空とグリンは、違う。


グリンは私のそばにいてくれる。


触れられる距離に、いてくれる。



「グリンも、私に触れられるでしょ?」