グリンから空へ、なぞるように瞳をずらす。
どこまでもどこまでも続いていく青空は、果てしなく遠いのに、なぜか近くにも感じる。
私も、グリンみたいに手を伸ばしてみるけど、やっぱり空には届かない。
どんなに背伸びをしたって、ジャンプしたって、結果は同じ。
空には、触れられないまま。
「まるで」
グリンの手がどんどん空から離れ、地に置かれる。
グリンは腕を下ろしたけれど、私の腕はまだ上がっている。
「僕みたいだ」
静かに言い放ったグリンを、見つめる。
どうして、そんなことを思うのだろう。
グリンが、空?
「全然違うよ」



