オーロラの歌





私達は道から外れて、草原の真ん中で休憩することにした。


ラジは、おじいさんからもらった食材と鍋を使って、料理を作り始める。


私とグリンは、ラジを邪魔をしないように少し離れたところで、昼食が出来上がるまで待機。



グリンが草原に横になって、気持ちよさそうにしながらグッと伸びをした。


私もグリンを真似て、大の字に寝そべってみる。


なんか、大地と一体化してる気分だ。


土の触覚も、草の匂いも、私を抱きしめているみたい。



「空ってさ、遠いよねぇ」



隣で、グリンが空に手を伸ばしながら呟いた。


唐突な話題に、「う、うん」とぎこちない返事しかできなかった。



「こんなに手を伸ばしてるのに、かすりもしない」



何気ない会話、なんだろうけど。


どうしてか、グリンの声がいつもより寂しげに聞こえて。


相槌を打ちそびれてしまった。