歩くのは好きだ。
土を踏んで、風を感じて、空を見上げて、景色を眺めて。
生きた心地を感じる、この感触が、この感覚が、好きだ。
まあ、体力があるかどうかは、別の話だけど。
「僕は疲れた~」
立ち止まってだらけるグリンに、ラジはあからさまに重いため息を吐く。
小さな子どものようになったグリンが可愛くて、私はふふっと笑ってしまった。
「ここでお昼にしようよー」
「そうだね。お腹も空いてきたし」
「はあ。わかったよ。じゃあ、二人はそこらへんで待ってろ」
グリンのわがままに、ラジは呆れているようだ。
でも、いつも面倒を見てくれるんだよね。
「わーい、やったー!」



