オーロラの歌






翌日、空は雲ひとつない快晴。


旅日和となった今日、朝食を食べ終えて、旅の支度を整えてから、おじいさんに一言お礼を告げてラジの家を出ると。


ラジの家の前には、街の住人達が集まっていた。



「今日、旅立つと聞いてな、皆で見送ろうと思ったんじゃ」



私達の前に出てきた町長が、家の窓から顔を出しているおじいさんをチラリと見る。


おじいさんが、旅のことを皆に教えたのかもしれない。



前に、グリンが言っていた。


エストレア・シティは、女王様に貢献しようと頑張っている街だって。


それなのに、女王様が殺したがっている私の、私達の、旅の見送りをしてくれるなんて。


それはつまり、女王様に逆らうも同然のことなのに。



解けたのは、魔法や洗脳だけじゃなかったのかもしれない。


心を固めていた忠誠心と似たような壁もなくなり、私の味方になってくれている。



お別れが、辛くなっちゃうなあ。