王家ってことは、女王様の手にもこの本があるの?
心臓がドクン、と嫌な予感を駆り立てるように鳴る。
「だが、やはりこの本は著者が預かっていた方が良いのかもしれないな」
「じいちゃん、それってどういう意味?」
「昔、お前の両親が禁断の魔法を使って死んだじゃろ?」
ラジの両親が……!?
ラジの過去のほんの一部分を聞いただけなのに、喉の奥が苦しくなって息を呑む。
禁断の魔法、か。
なんて、恐ろしいものなんだろう。
「またあんなことが起こらないように、禁断の魔法が二度と使われぬように、これは魔法使いが多くいるこの街ではなく、著者が持っていた方が良いと思うんじゃ」
魔法使いばかりが集う魔法学校に保管していたら、いつかまた禁断の魔法を使ってしまう可能性が高い。
「その著者はどこにいるの~?」
「まだこの街にいるのか?」



