オーロラの歌




その本を覗き見ると、表紙には“禁断の魔法書”と書かれていた。


本のタイトルからして、ちょっと不気味だ。



「どうして、これをラジが持っておるんじゃ?」


「火事があった日、当時の校長先生にこれを守れって頼まれたんだ」



おじいさんは、本をじっと見ながら黙り込んでしまった。


どうしたんだろう。


その本に、何かあるのかな?



「それって、やばい本なの~?」



私が思っていたことを、グリンが聞く。



「これは昔、わしが魔法学校の校長を務めていた時、一人の新米教師が書いた本なんじゃ」



おじいさんは、驚きと動揺を隠すように、眉間にしわを寄せた。


おじいさんの、本を持つ手はこ刻めに震えていた。



「題名通り、危険な魔法が記されたこの本は、この世にたった二冊しか存在せん。一冊は魔法学校、もう一冊は王家が保管することになっているんじゃ」