おじいさんに気づいたラジは、グリンとの言い争いを中断する。
「疑いは晴れたようじゃな」
おじいさんの穏やかな声に、ラジは目を潤ませながら頷く。
「じいちゃん。俺、オーロラと一緒に旅するよ」
「そうか。ラジ、男ならちゃんとお嬢さんを守ってやるんじゃよ?」
「わかってるって。じいちゃん、一人で大丈夫か?」
「体も良くなったし、大丈夫じゃ!わしのことは気にせず、楽しんで旅してきなさい」
家族って、いいな。
支えて支えられて、甘やかして甘やかされて、慰めて慰められて。
時には、背中を押して。
そんな家族の関係は、お互いの思いが重なって、初めてできるんだ。
すると、ラジは何かを思い出したように、自分の部屋に行ってある物を持ってきた。
「じいちゃん、これ、学校に返しておいてくんねぇか?」
おじいさんは、ラジからある物……とある本を渡されて、驚く。



