ラジとグリンが、「よかったな」「よかったね~」と嬉しそうに表情をを緩ませる。



「やはり、こういう展開になりましたか」



和やかなこの状況の中、ゼロさんだけが冷たい眼差しを私に向けていた。


私はゼロさんの凍てつくような目に気づき、身を構える。



「ゼロ、さ、ん……?」


「オーロラさんには、死んでもらわなければいけないのです」


「え?」



小さく呟いたゼロさんは、二回手を叩いた。


すると、町長や街の住人達の様子が、おかしくなる。


うっすらと灰色の霧のようなものが、町長や街の住人達を包んでいく。




「さあ、オーロラさんを殺しなさい」




ゼロさんがそう命令すると、町長や街の住人達が一斉に私に迫ってきた。


なに?どうなってるの!?