「なぁ、秀一ちゃんよ」
フジヤマがYUKIの近くに行き、背中をポンと叩いた。
「お前が居てくれたから、俺はこうやって千歳と会えた。 サンキューな」
「……お礼を言うなんて、フジヤマらしくないね……」
「んなこと言ったらよー、泣いてるお前は全っ然“らしくない”ぞ?」
「……うるさい」
「はははっ。 お互い様だ、お互い様っ。 あ、泣き虫秀一ちゃんに俺のレアアイテムを貸してやろうっ」
「え? あ、ちょっ」
YUKIのかけていたメガネを奪ったフジヤマは、その逆の手でYUKIの顔にサングラスをかけた。
「お、似合ってるんじゃね?」
「……似合いたくない」
「いいからいいから、落ち着くまでそのままで居ろ? な?」
ニヤニヤ笑うフジヤマが、YUKIの体をクルリと回した。
……あ、ほんとだ。
結構似合ってるかも……。
まぁ、当人は仏頂面だけど……。
「YUKI、サングラスをかけた ご感想は?」
と聞いたのは、今まで静かだったユージだ。



