*いつかの君と夏を探しに*

そうこうしていると、学校に着く。

「見てみて!桜綺麗に咲いてる!」

海織里は桜が好きで、よく写真を撮っては夏惟に送っている。


「……鈍感。」

夏惟がボソッと呟く。


「なんか言った??」

「何でもない。」

そう言いながら海織里の頭をくしゃくしゃする。


すると――


「あ、あの。富海くん……ちょっといいかな。」

その子は2年の時同じクラスだった女の子。