「なぁ。朔なんか臭わへん?」
酔いが冷めた一葵は周囲の異変に気づく。
朔が返事をしようと一葵を見ようと
コーヒーをテーブルに
置いた途端に・・・・

ドォバァン!!
キッチンの方から火柱があがり調理人が出てきて
「避難してください!!火事です!」
調理人は頬を赤く腫らしていてやけどを負ったようだ。
慌てて中にいた客を外へ避難させる。
朔は目を大きく開いて火柱をみて
動こうとしなかった。
一葵はそれを見て慌てて手を強引に引っ張り外へ一緒に非難する。

外に出ると野次馬がポツポツといた。
振り返ると入口はもう火に包まれた。
危うく、火事に巻き込まれるところだったのだ。入口を2人が見ているとそこから
火だるまになった店員が
自分についた火を払おうとグルグルと
回転しながらが出てくる。
目の前にいた野次馬達に
店員は助けを求める。
火だるまになった店員を見た朔は、
何かを思い出したかのように
過呼吸になり気を失なってしまう
「おい!!朔!!朔!」
何かを悟ったかのように一葵は朔を抱え近くの公園に走り出す。