幽霊のくせに、俺を好きにさせんじゃねぇよ。

~帰り道~

「あっ、あの~!」

「はい?」

「よ、良かったら、メアド教えてくれませんか?」

「ナンパなら断ります。」

…別にいいよな?

「あ、あのっ!!」

「ナンパなら断る…って、誰も居ねぇ!?」

「こっちこっち~! 上!」

…無視しよう。 うん。
絶対幽霊だ。 成仏させるとか面倒。

「あたしを成仏させてくださいっ!」

「強制的なほうでよければ。」

「あー、それは無理! ね、こっち向いてよ!」

…とんでもない美少女がいた。

待て、芸能人かなんかか?
いや、でも、もっと話題になるはず。

一般人だとしても、ネットとかで噂になるたまろ?
ってレベルの美少女。

白銀の髪に、透明な澄んだ青色の目。

残念ながら、幽霊だが。