幽霊のくせに、俺を好きにさせんじゃねぇよ。

「残念! 補習は9時から! 今は8時半!」

「美桜ちゃん、待ってるんじゃないの?」

「そんなわけ…『ピンポーン』…ありました。」

「ん。 行ってらっしゃい!」

ガチャッ

「遅い。 チャイム鳴らす前に出てきなさいよ。」

こいつは、神崎 美桜(かんざき みおう)。

ピンクの髪に、紫の目。
超美少女。

まぁ、全く無自覚。鈍感。

だが、成績優秀、運動万能。性格は、俺以外にはいい。

「聞いてんのか? ああ”?」

…なんでこんなに俺には酷いんだろうか。

「聞いてるよ! もうちょっと優しくしろ!」

「仕方ないでしょ、あんたといると気楽なんだから。」

当然、こんな美少女に言われると、顔は赤くなるわけで。

「…///」

「なに顔赤くしてんの?」

「な、なんでもねぇよ!」

ガチャッ

「おーにーいーちゃーん! もう45分だけど?」

…!?

「行くぞ、美桜。」

「あー、あんたのせいで遅刻しそう。」

「悪かったよ! 行くぞ!」