本当は
嫌なことはあった。
耐えてるし、我慢してる。
正直 死にたいと思ったし、そのためにここに来たのもある。
でも霧山先生が
来たから
計画は崩れ壊れてしまった。
精一杯の嘘ついて
なぜだか生きてみたくなるのが不思議。
でも、先生。
「あんなこと言って、
何もしてくんないくせに………」
あなたが私を見てくれてると言うなら
私はもうとっくに苦しみから解放されてるよ。
これだから
学校は、これだから先生は嫌い
「………………別に、
元気とかでてないし」
嫌いなはずなのに
体が火照ってしょうがない。
心があったかくってしょうがない。
心臓の音がよくわかる。
ドクン、ドクン
いらない音ばっか。


