光の向こうへ



『俺の冗談、けっこー本気だから』



って、先生どっちだよ。



先生の冗談なんかに付き合ってる暇なんてないのに。




なのに、俺はここに来る以前より
あの子のことが気になってしょうがない。







「ふん、負けないけど?」




ほら、さっさと行かなくちゃ遅れをとる。


俺は向かい合わせになった机をちゃんと直してから、回りを確認する。


ドアを出ると
鍵穴にキチンと鍵がかかっている。

返していけってか。
手間なんだよね、まぁいいけど。