「なぁ、恋バナしようぜ」
その1言から始まった面談は
なぜ俺が呼び出さなければならならいのか全くもってわからない。
これから練習だって時に
放送で呼び出されるとか……
何かしたかビクビクしながら
2の3へ向かえばこれだ。
びっくりしたじゃんか。
本当、この先生何考えてんのかわかんねぇや。
「早く練習参加したいんで、手短にお願いしますね」
「えー、やだ」
向かい側にいる先生のネクタイは
紫の小豚柄。
うん。ダサい。
おまけに髪はボサボサ。
たまに化学の磯渕先生の白衣着てるし。
「先生こそ、漫画研究会は?」
たしか同好会の顧問だったはずの先生はその仕事を全うする気は無いらしい。
「あんなん、俺いなくてもできっからさ」
………ほらね。