その笑顔で操って
嫌いだよ
君を構築する全て
愛や優しさなんか名づけられて
可哀相に光るそれは君の笑顔さえ美しく
魅せてくれたね だから僕は嫌いなんだ
正論や奇麗事を固めたみたいな君の存在
僕なんかには無縁で正反対な明るい未来
ひとつひとつ取ってみても何にも劣らない
その感情
「これは恋かな」
違うね
汚いものが珍しいだけ
「私は君が好きなのかな?」
汚いものに触れて説得して真っ白に洗い流す快感を君は恋愛なんて言ってるだけで
その自己満足は僕には応えられないな
君のお陰でいったいどれくらいの人が
救われただろう
でも僕はそんなの望んでないんだ
「君は私が好き?」
当たり前だろう?なに言ってるんだ
それは、勿論。
「好きだよ」
真っ黒な笑みで嘯いて
気づいていないふりをする
でも
「そっか!ありがとう!」
欲しいのは君の笑顔