幸いなことに、同じクラス。

2人で教室に入れば、

「きゃあー!!颯真くんおはよう!」

爽やかな笑みを見せて、

「おはよう」

そう返す。

一瞬で女の子たちのハートを射止めちゃってる。

けど、目がやっぱり笑ってない!!!

私は座席表を見て座る。

颯真は私の前の席。

「おはよ、颯真。今年もまた同じクラスだなんて、運が悪すぎ~」

そう声をかけてきたのはスラリとしたモデルスタイルの子。

黒髪が似合う、いわゆる黒髪美人。

私が黒髪だったら似合わなすぎるよ。

でも、なんか颯真に好意を持ってるような会話じゃないような...。

「あー、腐れ縁すぎてまじだるい」

お父さんに見せてた反抗に似てる...。

「颯真、彼女できたの?雑魚女子が騒いでたけど?」

か、かなり毒舌ですっ!