花火が始まるまで後少し


「俺は、」


虎太の低くて優しい声


握っている手が離れて向かい合う


「雪乃が好きだよ
出会った時からずっと、ね」


あの日から


入学初日の放課後


コンビニで初めてあった時から


私はアナタに惹かれたのかもしれない