「………」


「……京ちゃん?」


「……図書室で抱き合うなんて、
けっこー大胆だよな」


「………へ」


「良かったじゃん、航クンと付き合えて」


そう言って、京ちゃんはクスっと笑った。


「……っ…」


……さっきの、見られてたんだ…。


わたしが、窓を開けっ放しにしてたから……


わたしが、本を落としちゃったから……


京ちゃんに全部、誤解されてる。