良し!これなら、ギリギリ間に合うはず…!

『おっはよーございまーす!間に合いました?セーフですよね?』

うん。セーフのはず!チャイムは、鳴ってないし先生見当たらないし。

「うん。セーフだよーん。相変わらず今日も、朝寝坊か~。お疲れ様、二人共。」

『え、僕にはお疲れ様って言ってくれないの!セイー。』

「はいはい、お疲れ様ー。ナオ。」

『うん!』

やっぱ、セイにお疲れ様って言われると頑張らなくても頑張った気に慣れるんだよな~。不思議だなぁ…。

「お疲れ様って。お前何もしてねぇだろうに。ほんと、いつになったらその朝寝坊止めるんだか…。」

「んー。それはさ、ソラが朝学校に来て寝るなって言うほど無理じゃない~?ほら、今も現に寝てるしねー。」

ん、っと指をさす先には。机に突っ伏して寝ているのは、日の光を浴びなくても透き通っている茶髪を輝かせているソラが居た

「だねぇ~。ほんと、こんなのが東を護ってるんだもん怖いよね~。」

イヤイヤ、あなた方が怖いでっすて…。シンさん、ニコニコ笑顔でソラの頬突っついていますけど、何か異様な程に頬へこんてますよ?力加減、力加減!

「うぅ…。いってぇ…。誰だよ。って…シ、シン。」

「僕さぁ…。ソラに、朝から学校来て寝るなって言わなかったっけ?あぁ~。ソラに脳みそなんて無いんだっけ~」

怖い…。普通に怖いです。シンさん。ほら、慣れてるセイでも、若干引いてるからって…いや、あれは引いてないな…。寧ろニコニコ笑顔で見てるよ。恐ろし、護衛等恐ろし!

「ナオさ、さっきから何考えてるの?その無駄な事しか詰まってない頭でさぁ~。」

え、僕。イヤイヤ、アムとシンには、迷惑かけた覚えあるけど、セイにはまだ、迷惑かけてないよね!

『えっと…。何で、そんな怒ってるの…?セイさん』

「ん?」

ん?の、笑顔!笑顔!物凄く黒いですよー!どうしたんですかー!って聞きたいわ!

『いや、だから。何をそんなに怒ってるんですか?って、セイさん。いや、セイ様』

僕の方、立場上だよね?絶対そうだよね!

「いや~?別に何も怒ってないけど?ただ、さっきは俺の本音を言っただけで。で、何考えてたの?」

『さっき…?あぁ~。んと、シンがやってる事をニコニコ笑顔で見てるセイって恐ろしいなぁって思ってたかな?』

「…馬鹿。俺知らね、」

「やっぱナオって凄いね~。僕なら、あんな事セイに言えないもん。ねー?」

「俺も、絶対無理…。タダでさえ、シンが恐ろしくて、何も言えないのにセイに言うって…。尊敬するよ!ナオ!」

あ…やっちゃった。よし、逃げよう。直ちに逃げよう。

「ふ~ん。恐ろしいかぁ…。あっれ、ナオどこ行くの?」

バ、バレてる…。いや、その前に優しい?

『い、いやぁー。何処にも行かないよ?あ、後。怒ってないの?』

「んー?怒ってないよ~。勿論。ただ、ちょっと調教が必要かなぁって思っただけでねー。」

ち、調教…。それは、人に使う言葉ではないと思うけど…。それより、やっぱ逃げないと…!

『え、遠慮しときますー!さ、さよならー!!』

と、とりあえず。学校内を逃げ回ってれば大丈夫だろ…!そこまで、追いかけてはこまい…。

「あぁ~。行っちゃった…。折角、楽しい時間にしようと思ったのに…。」

「お前の発言、ほんとドSの発言だよな…」

「セイの場合、やる事もドSの域を超えてるけどなー。あ、シンもかー。」

「ソラ…?その口もう、2度と開かないようにしてあげる?」

「遠慮しときます…。すみませんでした…。」

「って言うよりさぁ~。ナオ大丈夫かな?ほら、良くこんな時に限って敵とか来るじゃん?」

「そうだねー。ある意味のフラグだったかもねー。んじゃー。迎えに行きますか~。可愛い可愛いお姫様を…」

「アムー。場所分かんのかー?」

「ソラ…。誰に聞いてんの。ほら、行くぞ…。」