「最高に面白かったな!」
「うん!本当に面白かった!」
私たちは興奮冷めやらぬまま、ファミレスでお昼ご飯を食べている。
「でもさ、ぶっくく……椿があんなに泣くとはな…」
ウインナーにフォークを突き刺した一護は、突然吹き出した。
「そ、そんなに笑うこと??」
「だって……くっくっくっ…椿、クールで鉄仮面な女子って感じだっただろ?」
ク、クール………。
まぁ確かに、表情豊かな方ではないけど、鉄仮面のつもりも無かったんだけどな。
「そうかな、自分では分からないけど……」
「そこら辺の男子よりスポーツできて勇ましくて、……本当、椿って見てて飽きねぇ」
「そ、それはどうも……?」
優しいは、嬉しいよ?
だけど、勇ましいって……。
あれ、これって褒められてる??
それとも、けなされてる??
「どうもって……ハハッ、やっぱ面白いな」
「うーん、もう、そんなに笑わないでよね!」
「ごめんごめん!」
私たちは、いつの間にか昔のように打ち解けていて、どんどん口調も砕けていく。
一護と過ごす時間が、すごく楽しいなんて…。
なんか、幸せだな……。