私の唇は、大好きなキミへ嘘をつく。




「だから……私は黙ってたんだよ。2人が両想いだって事……」

「お前……」


責めるでもなく、ただ困惑する一護に、私はただ自分を蔑むように笑った。


一護だって、紗枝と同じように思ってるはず……最低な女だって。


「汚い、卑怯だよね、私。2人の相談に乗りながら、うまくいくなって、思ってた。嘘ばっかり重ねて、それで……傷つけて…」


「………………」


一護は、何も言わない。
ただ、私の声が廊下に響き渡る。


涙をぬぐう事もせずに、ただ頬を伝って流れ続ける。

全部さらけ出して、離れていけばいい。


「私は……最低で、最悪なやつなの…」


唯一無二の親友さえ裏切った、我侭で、自分勝手な奴だって、嫌ってくれれば……。