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車で揺られること2時間、体を揺すられる感覚で目を覚ました。
「んっ……うぅ…」
「おい、起きろって」
「む……り……」
だって、まだ眠い。
最近考え事ばかりで、ちゃんと眠れなかったし…。
なんか、温かくて、また寝ちゃいそ…。
「………おい、起きろって」
「むにゃ……」
「着いたぞ、旅館」
旅館……温泉。
温泉……露天風呂っ!!
「温泉!!」
「うおっ!?」
突然起き上がった私に、一護が声を上げる。
ぼんやりとした頭で一護の顔を見つめると、顔が赤いように見えた。
目の錯覚………?
「お、お前…急に起き上がんなよ」
「あれ、私寝てた?」
「あぁ、俺の肩でぐっすりとな」
恨めしそうな一護に、今度は私が顔を真っ赤にした。
い、一護の肩で寝てたなんてっ!!


