その姿を見たときは、正直ちょっとだけドキッとしてしまった。 「大雅…イケメンになった…!」 あたしはそっと、大雅の手を縛っていたネクタイをほどく。 そしていつものトートバッグに入れていた手鏡を取り出すと、それを大雅に向けて見せた。 大雅は「はぁ…」とため息をつきながら、鏡の中に映った自分の姿に目をやる。 そしてひとこと。 「…誰だよこれ…」 「大雅だよ!」