その一瞬は、まるでスローモーションになったように再生されて。 「――あいみ、」 すれ違い様に、懐かしい声で、呼ばれた気がした。 「た、」 あたしの声は、届かなかった。 ほんの0.1秒とか、その単位の世界だったと思う。 大雅とあたしは、目があった、のではなく、 見つめあった。 夏の風が、あたしの髪の毛を揺らして。