たぶん、言葉なんていらないと思った。カナと私が過ごしてきた時間が、言葉を超えてくれるんだってわかった。それくらい、私たちはずっと一緒にいたんだ。


あと3日で何ができるだろう。そんなこと、私にだってわかりやしないけど。

いま、この感情を、私は描きたいってそう思う。

それはきっと、ノガミくんが、カナが、アイコちゃんが、私の周りの人たちが教えてくれたこと。


どうやったらこの気持ちを表すことができるだろう。そんなの、何も持っていないわたしには、答えはひとつしかないよ。


ハヅキ先輩がこんな私を見たらどう思うかな。あの時描いたあの色を、私はもう思い出せない。


だけど、たぶんそれ以上の色を知っている。溢れるばかりの、この世界の色を知っている。