雨の日は君と。~先輩の香り~




「ちょっと、お茶でも持ってくるよ」


そう言って李月君は立ち上がった

「じゃあ私も手伝…「だめ」


私も手伝おうと立ち上がろうとしたけど
李月君に遮られた

「風和はお客さんなんだから。
 待ってて?」

「う、うん」


李月君が優しく微笑む

それには逆らえない。