雨の日は君と。~先輩の香り~



キスした後はしばらく
李月君は私を後ろから抱きしめながら
私の肩に顔を埋めていた

私の顔の横には李月君のサラサラとした
黒髪が見える


う……撫でたい…


衝動に勝てなかった私は
李月君の頭を撫でた

李月君は一瞬ビクッとしたけど
すぐに落ち着いて言った


「風和から何かするなんて珍しいね」