柊哉side


欠伸をして寝に行った玲央。



やっぱあいつどこかで会った事ねぇか?考えても分かんねぇな。


「柊哉?玲央ちゃん見つめてどうした?」


「・・・なんかどこかで会ってねぇかって」


「知り合いって感じでもなかったよね?」


「俺も分かんねぇんだ」


「でも柊哉にしては珍しいね?女の事なのに」


「・・・だから不思議なんだよ」


「確かにね」


「んでどうだったんだ碧?」


「んーそれが・・・出てこないね。誕生日すらも」


「・・・それって」


「意図的に隠されてる・・・そう判断した方が良いだろうね」


「・・・意図的か」


「実際17歳まで生きてきて一つもないなんて不自然でしょ」


「確かにな」


「それにね?気がかりなことがあるんだよ」


「・・・気がかり?」


「うん・・・」