「玲央・・・喧嘩どこでならった?」


「・・・」



起き抜けにこの質問か・・・頭が回んないな。



「言えねぇか?」


「・・・ん、まぁ零二さんとか?その他いろいろ?」


「そうか」


「気になる?」


「まぁな」


「そっか」


「言いたくねぇか?」


「・・・うん」


「・・・そうか」


「・・・うん。だから・・・これ以上聞かないでよ?」


「いつか話せる時が来るのか?」



整った顔立ちはイケメンの部類に入るのだろう。こんなにも真直ぐに見られたら、柊哉ファンは堪らないのだろうと思う。



まるで狼のようなシルバーグレーの瞳で直視してくる強い力。吸いまれそうな瞳の奥は何を映し何を見てる?



「・・・それは分からない」


「・・・そうか」


「ごめん」


「話したくなったらいつでも話せ。HR行くんだろ?」


「うん」



何か言いたそうな柊哉の表情・・・



でも言えないよ・・・



巻き込むわけにはいかないんだよ・・・