〝…何しに来たんだ?家にいろよ…〟

「ノボル発見!学校って広いんだね~」

「よかったな~!ほな、俺も授業戻るわ!」

「…ノボル、どこかなぁ?って探してたら、あのうるさい人が走ってきたんだよ」

〝…そうか…だが、そんな事はどうでもいい…〟

急な乱入にざわつく教室、この状況をどうしたものか…昇は考える、しかし先に行動したのはシホだった

「お騒がせして大変申し訳ありません…兄がいつもお世話になっています。失礼しました…ボクはシホといいます」

〝…なんだよ…いつもと全然、雰囲気違うぞ?…〟

「反対されていたのですが、どうしても兄の学業へ興味があり…皆様の邪魔はしません、この授業だけで構いませんので、見学させて頂いてもよろしいでしょうか?」

〝…それで通るわけ無い…〟

「うん、いいよ!どうせ今日は私しか観ないし、皆の邪魔しないなら問題ないから」

〝え?…先生いいんですか?…むしろ追い出して下さいよ…〟

シホは小声で呟く

「ノボル、それ酷くない?」

〝うるさい…なにも酷くない…〟

「シホくーん!こっちにお菓子あるから先生と一緒に食べよう」