テレビでも観ながら肉じゃが完成を待とうと考えた。最初に映ったのは新発売のお菓子のCM…そのあとニュース番組へ切り替わる

「天気をお知らせします。夕方まで曇り、ところにより雪を観測しましたが、夜は晴れて本日も広い範囲で流星群が観られるでしょう」

〝…ああ…どうでもいいが…シホと会って1日しか経ってないんだな…〟

「そうだよね…何か不思議な感覚だねー」

〝…流星群って事はシホみたいな存在がたくさんいるのか?…想像しただけで…うるさい…〟

「う~ん、どうなのかな?ノボルの想いを聴いてたら降りてきたし…全員ボクみたいとは限らないよ…ハイっ!お待たせ~肉じゃが完成!」

〝…そうか…まぁいい…腹がへった…〟

「じゃあ、食べよう!いただきます!」

「…いただきます」

〝…美味い…それに…〟

「あったかい!…だよね?」

〝…ご名答だよ…暖かい…〟

「きっと二人で食べてるからだよ~」

〝……そうだな…〟

「えっ?…“どうでもいい”って言うと思ってたのに…なんか…嬉しいな…」

〝…うるさい…あと…その表情やめろ…本当に恥ずかしくなる…〟

「あっ!ノボル、照れてる!…でも顔にはあんまり出ないね…思った事は何でもじゃないけど言葉にしたり、表情に出した方がいいと思うよ?ボクには聞こえるけどね♪」

〝…うるさい……〟

「…シホと食べるご飯は…暖かい…ありがとうな…」

昇は照れくさそうに、不器用なはにかみ笑いで言葉にした

「ノボル…それ…スゴくカワイイ!ギャップっていうのかな?もう一回、言ってみて!」

〝…うるさい……絶対にやらない…〟

「ええー!もう一回だけ!」

〝…うるさい…本当にうるさい…もう寝るぞ…〟

夕食を済ませ食器を洗い、シホには就寝の準備をさせる。受け取った荷物の梱包を開け、布団を敷き寝床を用意する

「じゃあ、おやすみ~ノボル」

「…おやすみ…シホ」

〝………?…何で俺が布団で寝てるんだ…そっち俺のベッドだろ?…まぁいいか…今日も疲れた…〟