アパートの一室、日曜の朝からバタバタと家事をこなす少年と、まだ布団で横になり寝ている青年

〝……うるさい…眠い…寝かせてくれ…〟

せっかくの休日で疲れを癒したい、昼過ぎまで寝ていたいと、青年は布団から出ようとはしない

そんな事は知った事かと少年は洗濯物が入ったカゴを抱え枕元を通り、勢いよくカーテンを開き窓から洗濯物を干す。
部屋へ眩しい朝日が差し込む…二度寝は困難

「ノ~ボ~ル~!起きてよ~?朝だよ!」

〝ああ……うるさい…だがもう目が覚めた…〟

青年は寝癖のついた頭を掻きながら上体を起こした。

「……おはよう…シホ…」

「うんっ!おはよう!ノボル!」

……シホがこの部屋に住み出してどれくらいだろうか?…

〝どうでもいいが……本当にうるさい〟