灰被り姫の城

中学時代までは友人と呼べる人はいなく皆あたしのことを“新田さん”と呼び、いじめっ子達からは、“ゴミ”や“ブス”や“根暗”と呼ばれていた。

そして、家族はあたしのことを“レイちゃん”と呼ぶ。


だから、あたしのことを“レイ”と呼ぶ人は、初めてだったのだ。


「うん、いいよ」

「やった!よろしくね、レイ」


こうして、あたし達は友達になった。


あたしは家に帰って、自分の部屋のベッドでだらしなく寝転がっていた。


よかった…友達ができて。

自分から話しかける勇気は出なかったが、里香はあたしの容姿を見て友達になりたいと思ってくれたことから、あたしには自信がついていた。


やっぱり、あたしは変われていたんだ。


外見はばっちり。
これからは内面も変えていかないと。


地味で暗かった中学時代とは違って、明るくなるんだ、と強く決心をした。