灰被り姫の城

少しでも、可愛く見られたい。
一番可愛くなりたい。


そんな想いでしている努力。

美鈴ちゃんなんかに邪魔されてたまるものか。


だからあたしは、美鈴ちゃんの悪口に耐えていた。


「ほんっとないわ。
あんたみたいなのが優勝?人気者?ふざけないで。

あんたは、中学ん時みたいに地面に這いつくばって、誰かの下で踏まれながら生きていくのがお似合いなのよ」


そう言うと、美鈴ちゃんはあたしを退けて、階段を上っていった。


美鈴ちゃんがいなくなった廊下で、あたしは一人、歯をくいしばった。


悔しい。
悔しい、悔しい、悔しい、悔しい、悔しい!!


小嶋さんにならまだしも、あんなブスにあんな文句を言われるなんて!!


屈辱だ。


だけど、言い返せなかった。


学校の中では上の立場に立てたとしても、所詮家の中では下の存在のあたし。