灰被り姫の城

「ミスコンに出るだけじゃなく、優勝までしちゃうなんて…。

空峰って、そんなに顔面偏差値低いの?」


あたしより小さな目で、ニヤニヤとしながら笑う美鈴ちゃん。


いや、あたしよりあんたのほうが明らかに顔面偏差値低いよ。

美鈴ちゃんの顔は、せいぜい頑張って偏差値42って感じ。
そんな奴が、あたしの容姿に文句つけんな。


そう心の中で言い返すが、口にすることができない。


そんなことを口にすれば、きっとまた嫌がらせをされるだろう。

最近は、美鈴ちゃんが受験勉強……もせずに友達と遊びに暮れてて忙しかったため、嫌がらせは少なくなっていたが、

もしコスメなんかが盗られたりしたら、すごく困る。


今やあたしは、空峰高校のミスコン優勝者で、ファンがいるほどの人気者。


すっぴんでも可愛いと言われるが、あたしはミスコンに優勝してから、ナチュラルなメイクをするように心がけている。

手入れだって、毎日かかさずするようになった。