灰被り姫の城

家に帰ると、美鈴ちゃんが先に帰っていた。


あまり顔を合わせたくないから、さっさと自分の部屋に行こう。


そう考え、あたしが階段の一段目に足を置いたその時だった。


「あんた、高校の文化祭のミスコンに出たんだって?」


突然、美鈴ちゃんがそんなことを言うので、あたしは驚き、美鈴ちゃんの顔を見た。


「なんで、そのこと知って……」


「あんたの高校の文化祭に行った子が、


『ミスコンで優勝した子の名前が新田レイっていうんだけど、もしかして知り合い?』


ってさ。

まさか、あんたみたいな根暗が、ミスコンに出るなんてね」


美鈴ちゃんは、鼻で笑った。