灰被り姫の城

「私、実は新田さんと友達になりたいなと思って」


野沢さんの言葉に、あたしは一瞬自分の耳を疑った。

と、友達に…!?


「新田さん、髪の毛ふわふわできれいだし、目もぱっちりしていてアイドルみたいなのに、スタイルもよくてモデルさんみたいだから…。
入学式のときからステキだな~って思ってたんだ!」


いきなりベタ褒めされたので、あたしは焦った。

こんなに他人から褒められたのは、人生で初めてだ。


「そ、そうかな?ありがとう。
よ、よろしくね、野沢さん」

「野沢さんなんて堅苦しい呼び方はいいよ。
里香って呼んで。
私も、レイって呼んでいい?」


“レイ”


その響きにあたしの心臓は高鳴った。