結局、最終審査はあたしが断トツの票を得て、優勝したが、皆小嶋さんの告白で盛り上がっていた。


あたしのことを応援していたクラスメートや里香達ですら、

「小嶋さんすごかったねー!」

「まさか、本当に告白しちゃうだなんて!」

「ほんとほんと!」

と、小嶋さんのことばかり口にしていた。


それでも、浅田君だけは一人で静かに教室で本を読んでいた。


…なんで。

どうして。


優勝したのはあたし。
小嶋さんは失格。

なのに、どうして小嶋さんの方が目立っているの。

どうして、皆小嶋さんばかり見てるの。



どうして、どうして、どうして。