灰被り姫の城

「…帰るか」

そう思い、あたしがスクールバッグを持ち上げたとき、あたしはあることに気付いた。


「ねえ、さやかちゃんって呼んでいい?」

「いいよ、よろしくね」


「なあ、お前って沢岡塾にいたよな?俺、あそこの塾生だったんだ」

「マジかよ!?よかったー知ってる人いて!よろしくな」


そこには、楽しそうにおしゃべりするクラスメート達。


そう、もう既に友達グループが出来かけているのだ。

嘘…皆、もう仲良さそうにしている!
ほとんど初対面の人ばかりが集まっているはずなのに!


あたしも、誰かに話しかけたほうがいいかな…。

だけど、初対面の人に話しかけるのは、とても緊張する。


しかし、誰かに話しかけなければ…あたしは変われない。
見た目だけ変わっても、意味がない。